【記事】
本書は、PTSDをはじめ何らかのトラウマを抱えている人をいかにアセスメントするか、様々な角度から見直すことを目的につくられた。公認心理師の研修ガイドラインの骨格をなす医療、福祉、司法、教育、産業保健の5つの基本領域に始まり、子どものトラウマ、複雑性PTSD、解離を有するケース、難治例などホットで重要なトピックが続々と連なる。EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)、NET(ナラティヴ・エクスポージャー・セラピー)に関しては、施行の際の詳細なアセスメントについても解説する。最後のパートでは、CAPS、IES-R、DES、パーソナリティ評価の実際を懇切丁寧に紹介。その分野でわが国を代表する執筆陣によって、トラウマ臨床のためのアセスメントが横断的かつ縦断的に網羅されており、医師、心理士のみならず、福祉、司法、教育、産業保健に携わる関係者にも役立つ待望の書。