【記事】
○日本人の1年の死亡者は138万人(2019年)。その大半は病院における死であり、人の死の過程を直接見る機会は減っている。人はどのように死んでいくのか、普通の人はよくわからず、必要以上に死を怖がる人もいるだろう。
○一方、コロナの蔓延で、死因特定のための病理解剖、司法解剖が激減する傾向にある。一部で指摘されていた「死因不明社会」が現実になってきている。
○本書は、数々の病理解剖を行ってきた病理専門医が人が亡くなるまでのプロセスを解説するもの。世間の関心を集めた著名人の事例を随所に盛り込む。