心の病理学者 アドルフ・マイヤーとアメリカ精神医学の起源
【目次】
はじめに
第1章 方法としての病理学――アドルフ・マイヤーの精神医学という臨床科学の構想
第2章 生物学としての心――アドルフ・マイヤーの精神生物学の概念
第3章 ボルチモアのユニークな土壌――ジョンズホプキンス病院フィップス精神科クリニック
第4章 アメリカ精神医学の洗礼を受けた子ども――マイヤー派の病歴
第5章 最高の矯正医療センター――アドルフ・マイヤーの治療実験
第6章 意識下の適応――マイヤー派精神医学の精神療法と精神分析
結論
【記事】
20世紀前半の精神医学界でもっとも権威と影響力を持っていたものの、現在では忘れ去られた精神科医アドルフ・マイヤー。診療記録や書簡などの膨大な資料を渉猟し、彼の半生や臨床実践、そして現代精神医学への影響を解き明かし、歴史の空白を埋める1冊。