人工知能の可能性 〜機械は人間と同じ思考力を持てるのか〜
ブライアン・キャントウェル・スミス・著・川村秀憲・監・檜垣裕美・訳
【目次】
第1章 バックグラウンド
第2章 歴史
第3章 失敗
第4章 展開
第5章 機械学習
第6章 評価
第7章 認識論的な課題
第8章 客体
第9章 世界
第10章 計算と判断力
第11章 議論
第12章 応用
第13章 結論
【記事】
SF映画やSFドラマには,人間と同等の知能を持つロボットやアンドロイドが登場し,人間と変わらない振る舞いをします。そのような存在は,あくまで想像の産物なのでしょうか? それとも,実現可能なテクノロジーなのでしょうか?
人工知能の第一人者でありながら,科学哲学も専門とする筆者は,人工知能が人間と同じ思考力を持つためには,「知能とは何か」ということについて考える必要があると説き,哲学的な考えで知能そのもの考察。「機械が持ちうる知能」について,独特の考えを展開します。本書を読むことで,人工知能とはテクノロジーにとどまらない,人間という存在や世界全体にもかかわる,壮大なテーマであることがわかるでしょう。
本書は人工知能の変遷と開発の歴史を追いつつ,筆者の考えを展開。「人工知能がどのように誕生したのか」,「これまで,人工知能が何を達成してきたのか」,「将来,人工知能はどのように進化していくのか」がわかります。哲学的なアプローチで人工知能を考察した,ユニークな1冊です。