【記事】
若手の小児科医,初期研修医,小児診療に関わり始めた総合診療・救急・外科などの医師・看護師を主な読者対象に,小児診療における基本手技・処置の実際を,イラストをふんだんに盛り込んで目でみて理解できるよう解説したテキスト.気道確保や心肺蘇生などの緊急治療,静脈採血などの初期研修で経験すべき基本手技,それ以外にも腰椎穿刺などの頻度が高い手技を取り上げている.各手技・処置には,その実際の解説だけでなく,「保護者への説明」も添えて,現場で保護者の協力を得られやすいよう配慮している.ちょっとしたコツを盛り込んだり,正しい例だけでなく誤った例の図を並べるなど,わかりやすさにこだわって工夫しているので,初心者にも理解しやすい一冊.