【記事】
医学や支援の発達により、知的障害者の高齢化がすすんでいる。現在の障害者支援の制度では、若い時に入った施設で一生を終えることが多く、高齢化等で支援の視点が変わっても、対応できていないのが現状である。そのため、特に認知症を患った知的障害者は、適切な支援を受けられないことが多く、より悪化していくことが多い。本書では今まで埋もれていた問題点を掘り起こし、焦点化し、遅れている支援について新たな方法を探っていく。
[ここがポイント]
◎ 今まで別々の支援方法しか考えてこられなかった知的障害と認知症を複合的に持つ人を対象にした、日本でまだほとんどない研究。
◎ 知的障害者の高年齢化によってクローズアップされつつある問題に、いち早く取り組んだ意欲作。