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危険な人間の系譜 選別と排除の思想

中谷陽二・著

出版社

弘文堂

発行日

2020/08/15

判型

A5

ページ数

368

ISBN

978-4-335-65186-1

本体価格 4,500円
(税込価格 4,950円)

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【目次】
第1章 ロンブローゾと〈生まれつきの犯罪者〉

第2章 〈変質〉と人類の危機

第3章 科学の進歩と〈社会敵対者〉

第4章 〈無害化〉という名の排除

第5章 常習犯罪人法―一九三三年ドイツ

第6章 優生学―ユートピアから絶滅へ

第7章 障害者安楽死と精神医学者

第8章 戦前日本の優生政策と〈悪質遺伝〉

第9章 保安監置ルネッサンスと〈性癖犯罪者〉

第10章 サイコパシーと〈危険な脳〉
【記事】
精神医学が読み解く選別と排除の思想史

社会から排除される<危険な人間>はどのように創り出されたのか。19世紀末から20世紀初頭、科学と法の交錯から保安処分と優生学を軸とする<危険な人間>をめぐる議論が熱を帯びた。排除のための選別は科学の手に委ねられ、多くの一流の学者が犯罪対策と優生政策に関わり、多様な類型が考案された。生まれつきの犯罪者、変質者、社会敵対者、改善不能者、悪質遺伝者、お荷物人間、性癖犯罪者、そしてサイコパス。21世紀の今、装いを新たに<危険な人間>の言説が蘇ろうとしていないだろうか。

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