【記事】
本書で精神科薬物療法に自信をつける! 本書の特徴は:
1) すべての薬物を網羅するのではなく,執筆者が自家薬籠中の物にしている薬物に限定して,その使い方や他の薬物との使い分けのコツをわかりやすく解説する。
2) 1薬物に原則3つの症例を記載し,具体的な増量過程や治療経過を紹介する。
3) 文献の引用は避け,執筆者の豊富な臨床経験を根拠とするエキスパートオピニオンを提示する。
さらに,患者や家族への説明,薬物治療を拒否する患者への対応,薬物変更(中止)に難色を示す患者への対応,投与してはいけない症例や状態,投与終結の考え方など,実際の臨床場面で悩む事柄にまで解説の範囲を広げている。
本書は,従来のテキストやガイドラインとはひと味違う,具体的な解説本となっている。