作業療法臨床の知 作業療法臨床の体感の言語化 臨床の積み重ねから生まれた作業療法哲学
【目次】
1 中動態と作業療法哲学
2 西田哲学と作業療法原理
3 メルロ=ポンティと作業療法臨床の知
4 動的平衡と作業療法過程
5 悲哀の仕事と死の受容
6 当事者研究と作業療法
7 障害と受容
8 作業療法と臨床の知
9 YMCOT―臨床作業療法山根モデル
10 作業療法とは
【記事】
数学的客観化が困難な作業療法の質的エビデンスとはどのようなものか、どのように積み重ね、どのように伝えたらよいのか。その理解と実践のためには、作業療法の理論や技術の質的エビデンスの基盤となる根拠、すなわち作業療法哲学が必要である。
本書では日本の作業療法の哲学的基盤について、現象学的アプローチ、西田哲学、中道態、動的平行といったキーワードとともに解説し、さらに作業療法において欠かすことのできない視点として、当事者研究、悲哀の仕事、障害受容について記載している。
また著者、山根寛の提唱する「YMCOT-臨床作業療法山根モデル」についてイメージモデル図を用いてまとめ、紹介している。