社会的弱者への診療と支援 格差社会アメリカでの臨床実践指針
Talmadge E. King・Margaret B. Wheeler・編・松田亮三・小泉昭夫・監訳
【目次】
第1章 脆弱な集団・健康格差・健康の衡平
第2章 医療ケア格差:概観
第3章 サービスが十分に行き届いていない患者の倫理的ケアにおける原則
第4章 地域・コミュニティを視野に入れた活動とパートナーシップ
第5章 医学的に脆弱で十分なサービスが受けられない集団のケアにおけるグローバルな視点
第6章 健康の社会的決定要因を臨床に生かす方略
第7章 脆弱な患者の臨床的ケアにおける効果的な介入のためのコンテクストを生み出す
第8章 十分なサービスを受けられていない患者のためのメディカルホームをつくる
第9章 行動変容を促す
第10章 服薬アドヒアランスの評価と推進
他28
【記事】
文化的・社会保障制度的に、シングルマザーや移民、独居老人、LGBT、ホームレスといった人々は、健康状況が悪化するととたんに生活が破綻する、「社会的弱者」である。そういった人々が傷病で苦しんでいるときに、医師や医療機関はどのように対処可能なのかを明らかにするアメリカの教科書を抄訳し、どのような診療やケアが効果的なのかエビデンスを添えて明らかにしている。