【記事】
本書は、製薬企業で約40年間医薬品創製や臨床医学研究に携わるとともに、国際学会での発表や国際学術誌への投稿などの実績をもつ著者が「医学英語学術論文の執筆」について新たな執筆方法論を提案する1冊。
繊細な意味を包含する日本語を英文に変換する場合、「英単語」をどんなに駆使してみても「情報伝達」には限界がある。この限界を越えるためには、①「文脈」に準じた「英語表現のパターン」を頭に刻み込み 、②「セマンティック」を頭に取り込み、「熟語や連語」で具体的な形式として「情報伝達」する必要がある。
したがって、「医学英語論文を執筆する」場合、従来のように「英単語」から発想するのではなく「逆の発想法」、つまり「構文」を考え「熟語・連語」を想起し、最後に「英単語」を考えるという方法が大切である。これを著者は「逆転発想法」として提案している。また、「自己学習」のみならず「辞書」としても使えるよう工夫している。