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牛疫 兵器化され、根絶されたウイルス

アマンダ・ケイ・マクヴェティ・著・山内一也・訳・城山英明・協

出版社

みすず書房

発行日

2020/05/18

判型

A5変

ページ数

344

ISBN

978-4-622-08887-5

カテゴリ
本体価格 4,000円
(税込価格 4,400円)

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【目次】
序章 グロス・イル、1942年9月

第1章 牛疫および疾病制圧のための国際協力の起源

第2章 第二次世界大戦における牛疫――GIR-1

第3章 欠乏からの自由――UNRRAの牛疫キャンペーン

第4章 発展の仕組み――FAOの牛疫キャンペーン

第5章 ふたたびグロス・イルへ――戦後世界の生物戦

第6章 牛疫根絶

終章
【記事】
そのウイルスを制御する力を得たとき、ある人々は根絶を夢想し連帯を訴え、ある人々はそれを兵器に変えた。紆余曲折の歴史をたどる。

牛疫は、数週間で牛の群れを壊滅させる疫病である。徹底的な検疫と殺処分しか防ぐ手段がなく、その出現以来、この疫病は人々に恐れられてきた。

ところが20世紀初め、牛疫ウイルスをワクチンにできるとわかると、牛疫と人々の関係が変わり始める。恐るべきウイルスは、制御可能な力に変わったのだ。

宿主にワクチンで免疫を与えれば、地域からウイルスを排除できる。ある国での成功が他の国でのキャンペーンを誘発し、その先に地球上からの根絶という夢が生まれた。しかしその道のりは、各国の利害にたびたび翻弄されることになった。

その一方で、ワクチンの誕生は、自国の牛を守りながらウイルスで別の地域の食糧生産を攻撃できることを想像させた。一部の国々は第二次世界大戦中に生物兵器研究を開始する。研究は、大規模な根絶キャンペーンの陰で、時にはキャンペーンを主導する国によって、戦後も続けられた。

牛疫は、人類が根絶に成功した2種のウイルスの内の一つである。牛疫は、根絶に至る最後の150年間に、国際的な連帯の意義を示し、そして科学技術があらゆる目的で利用されうることを示した。疫病との戦いを記録し、科学研究のあり方を問う、必読の書。

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