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脳のネットワーク

オラフ・スポーンズ・著・下野昌宣・訳

出版社

みすず書房

発行日

2020/04/01

判型

A5

ページ数

395

ISBN

978-4-622-08884-4

本体価格 6,000円
(税込価格 6,600円)

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【目次】
第1章 はじめに──なぜネットワークが重要なのか?

第2章 ネットワークの指標と基本構造

第3章 脳のネットワークとは──構造とダイナミクス

第4章 神経解剖学におけるネットワーク的展望

第5章 細胞、神経回路、システムのマッピング

第6章 脳のスモールワールド──モチーフ、モジュール、ハブ

第7章 経済性、効率、進化

第8章 自発脳活動のダイナミクスのパターン

第9章 認知機能のネットワーク

第10章 脳内ネットワークの障害

第11章 ネットワークの成長と発達

第12章 ダイナミクス──安定性と多様性

第13章 神経複雑性

第14章 脳と身体
【記事】
ずばり、「脳科学と複雑ネットワーク科学を接合する」のが、著者のねらいだ(「はじめに」より)。脳の構造・発生・代謝・進化・心理・病理……すべてが、躍動するネットワーク・ダイナミクスを介して絡み合っている。この"変化する網"としての脳の実像に迫る壮大なプロジェクト、「ネットワーク神経科学」の見地へと、世界の研究を牽引する第一人者がいざなう。

ネットワーク科学は人間の社会関係やインフラ網の研究など幅広い分野に応用され、目覚ましい成果を上げてきた。グラフ理論に基づく解析手法や、モデル化のアイデアなども豊富に蓄積されている。それを脳神経系の研究に用いるアプローチについて、基礎から説き起こして応用例と成果までを総ざらいする。

コネクトミクス研究やネットワーク神経科学はすでに、そのほかのさまざまなアプローチと連携を深めつつある基盤的領域となっている。脳と心を研究するすべての人が、この本からネットワーク科学的な視座と実践的な感覚を得ることができるだろう。また、認知科学、心理学、精神病理、人工知能などの関連分野の研究に対しても、著者の見解は多くのインスピレーションを提供するだろう。

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