【記事】
世界最高峰の療育をパパママに届けます !
「寝返りをする」「座る」「立つ」「歩く」「蹴る」「自転車に乗る」・・・
生涯にわたって好きなことを思いっきり楽しめる身体を育てよう !
日本の療育現場では、ダウン症を専門とする療育士は(ほとんど)おらず、十分な療育を受けられる施設が少なく、地域によっては療育が皆無で、不安で途方に暮れているご家族が多いという現状があります。
一方、アメリカは法整備がされ、地域の差もなく療育施設とサポート体制が整っており、ダウン症児は十分な療育が受けられます。単純計算で、日本で受けられる療育の1年分が、アメリカでは1週間分となるくらいの圧倒的な差があります。アメリカに住むダウン症のある人々の中には、普通学級の高校を卒業し、Collegeに通い、自立して生活し、仕事をしている人も数多くいます。
本書ではアメリカのダウン症専門クリニックにおいて、40年のキャリアがある全米を代表する理学療法士が、出産直後からダウン症児に対して、どのような身体的な運動技能の練習をすべきなのかを詳細に解説し、家庭で実践できる練習方法を紹介しています。
ダウン症児の理学療法は、早期に歩けるようになるために行うものではなく、生涯をかけて動くことが出来る身体作りをするためのものであるとしています。
ダウン症児の身体的な特徴の解説とともに、その特徴に沿って、獲得すべき粗大運動技術習得のノウハウが、ステージごとに順序立てて解説されているため、読者は子どもがいまどの段階にいるのか、どのように練習のサポートをすればよいのか、未来はどのような成長をしていくのかを理解することができ、家で外で学校で、積極的に療育に関わっていくことができます。
装具やインソールなどのフットマネジメントについても診断の基準が明示され、装具を能動的に活用することができるでしょう。
日本でダウン症児を育てるご家族のために、ダウン症児とその家族を支える医療や療育関係者のために誕生した一冊です。