【記事】
わが国では近年、女性の低体重化が著しく、摂食障害の有病率は約20年間で爆発的に増加している。しかし、摂食障害の治療には確立されたプロトコールは存在しないため、治療が行き詰まるケースも多い。本書では、摂食障害の治療経験の豊富な執筆陣が、患者と真摯に向き合ってきた23の症例を提示。ベストの結果が得られた症例ばかりではなく、治療に難渋した症例を主に紹介した。神経性やせ症や回避・制限性食物摂取症、発達障害の合併、患者の高齢化など、多様な摂食障害症例を通して個々の特性に合わせた対処法を学べるなど、マニュアル本では得られない対応策が詰まった摂食障害症例の集大成。