日常診療における成人発達障害の支援:10分間で何ができるか
【目次】
第1章 座談会 日常診療における成人発達障害の支援
第2章 生きづらさを軽減するための支援を工夫する
第3章 成人期発達障害を診るコツと支援の在り方
第4章 大人の発達障害の支援:10分間で何ができるか
第5章 共感性と注意の問題を補うためのマインドフルコミュニケーション
第6章 成人の自閉スペクトラム症への支援・精神療法的な関わり
第7章 重ね着症候群の日常臨床における診断と援助
第8章 成人ADHD患者の治療について
第9章 成人発達障害者を理解するために
第10章 成人の発達障害診療で気づいたこと・気をつけていること
第11章 成人期の発達障害診断
第12章 外来診療場面における成人の自閉スペクトラム症者への対応
第13章 大人の発達障害を診断することの意義と問題点
第14章 成人発達障害支援における「解説者」
第15章 日常診療における青年期〜成人期の高機能自閉スペクトラム症の非薬物介入
第16章 働く成人発達障害者の支援
第17章 自閉スペクトラム症成人患者の外来精神療法
第18章 神経発達の生活臨床と外来面接
【記事】
経験豊富な臨床家が、限られた時間で有効な診療を行うためのエッセンスを紹介する『10分間シリーズ』第3弾。今回は成人発達障害の診療と支援を取り上げ、18名の専門家が臨床経験から導き出した様々な工夫を教えてくれる。日常の診療で患者さんにどのような態度で接し、何に着目し、どのように支援していけばよいのか。信頼関係の築き方や生活上の困り事をあぶり出す問診方法、発達障害の特性をより健康な方向に発揮させていくための支援方法などを詳しく解説。診断名の告知の仕方や、発達障害なのではないかと本人が疑って受診した場合の対処をはじめ、判断が難しい問題も解決できるように手助けしてくれる。一般の臨床医にとっても、成人発達障害の診断と支援の勘どころがよくわかる一冊。