【記事】
今日、医療の現場では入院期間の短縮化や業務の効率化に伴い、医療従事者の多くは業務に追われ、患者の訴えや要求を真摯に受け止め、誠実に対応することの難しさに憂慮しているのではないだろうか。
しかしそのような状況にあっても、とりわけ看護師には不安や苦悩を抱える患者に寄り添い、その思いに共感し、心の通ったかかわりを持つことが要求される。このようなかかわりを持つために必要なもの、それが「ユーモア」である。日々の患者とのやり取りの中のユーモアは、患者の心を癒し、和ませ、積極的に治療に臨む、手助けとなる。本書では経験豊富な執筆陣を迎え、ユーモアとは何か(1章)、その効果や非言語的行動との関連性(2~3章)を解説。さらに現場でよく遭遇する事例をもとに、ユーモア看護の実践方法(4章)を紹介。すでに臨床の現場で活躍する看護師はもちろん、これからの活躍が期待される看護学生や新人看護師にもおすすめの1冊である。