【記事】
誰かと食事を共にすることに健全でない不安や恐怖を感じ、日常生活に支障をきたす状態を「会食恐怖症」と呼ぶ。周囲に理解・共感されることが少ない一方で悩む人は多く、仕事上の困難、対人関係に前向きになれない、料理の写真やグルメ番組を見るだけで憂鬱になるなど、会食恐怖症はQOL(人生の質)を大きく下げる。著者自身、かつて会食恐怖症に苦しんだ当事者であり、克服後はカウンセリングや講座などの支援活動で延べ3,000人以上をサポートしている。本書はワーク・実践形式を多く取り入れ、自分の力で会食恐怖症を学び、克服に取り組めるよう工夫されたハンドブックである。家族、医療関係者などサポーターにも是非読んでいただきたい一冊。