【記事】
生きられ,身体化された「経験」としての痛みを治療する,ペイン・リハビリテーションの新しいパラダイム!
医学的問題としての「疼痛」の背景には,「痛み」という,人間の生存に不可欠な複雑な仕組みがある.遷延化する「痛み」はまさにその複雑な仕組みの,複雑な様相をもつ破綻である.
本書は疼痛治療に対する医学の歴史の延長線上で,今日まさに展開しつつあるリハビリテーション治療の最新の方法を提供する.
理論書であるとともに充実した実践書でもあり,特に疼痛治療の訓練を紹介したパートは本書でも大部なボリュームを占め,具体的な治療の経過とその臨床思考を丁寧に解説している.