【記事】
日本のアルコール依存症患者は約107万人といわれているが、アルコール依存症になるリスクを高める危険な飲酒をしている人は約593万人にもなるという。本書は、そのような“予備軍”も含めたアルコール依存症患者に「酒を減らさなければいけない」あるいは「酒をやめなくてはならない」と気づかせ、回復へ導く減酒外来と断酒外来について解説した外来治療マニュアルである。30余年にわたるアルコール依存症患者の治療経験を持つ著者が、アルコール依存症の基礎知識や、効果的な治療法である減酒外来および断酒外来の具体的な進め方、家族へのアドバイスをわかりやすく著した。アルコール依存症の治療に悩む医療関係者だけでなく、患者本人や家族にも大いに役立つ貴重な知恵が詰まった一冊。