【記事】
子どもの虐待に関する痛ましい事件が各地で後を絶ちません。児童相談所の相談対応件数はここ数年急増しており、2017(平成29)年度には13万件を越えています。とりわけ虐待による死亡事例(心中を除く)をみると、3歳未満児が全体の約7割を占め、0歳児が最も多くなっています。
そのような現状を踏まえ、虐待予防における母子保健活動を中心に焦点を当て、そこに携わる看護・医療職にできることは何なのか。実際に現場の状況はどうなっていて、どうすれば子どもたちを守れるのか。妊娠期・出産期・子育て期と切れ目なく、関係職種が連携・協力して早期発見・早期支援につなげる方策等について提示します。