【記事】
骨盤底機能障害を原因とする主な疾患は、①尿失禁、②頻尿、③骨盤臓器脱、④便秘、⑤便失禁、⑥性機能障害、⑦腰痛・仙腸関節痛などの骨盤帯疼痛があげられる。特に女性は、少年期から月経が始まり、妊娠、出産、閉経といったライフイベントにより骨盤底機能に多大な影響が与えられる。家族や知人にも相談しづらい症状が多いため、身体的かつ心理的にもダメージが大きく、QOLを著しく低下させる。
本書は、この問題に初めて取り組む人にも、豊富な動画と図解で、骨盤底の解剖や神経支配といった基礎的な知識を踏まえ、容易に理解できるよう解説。また、各症状に必要な評価および実践的アプローチ法については、重要なポイントが厳選した多数の写真と動画で習得が可能。さらに実際の症例をとおし、具体的な治療展開が学べるよう工夫がされている。初学者からエキスパートを目指す理学療法士、作業療法士、看護師などの医療従事者に、必ず役立つ最適な一冊である。