【目次】
巻頭
大病院がV字回復するための7つの戦略(アクションプラン)!
~岐阜大学医学部附属病院を例に~
プロローグ
希望への挑戦「聖域なき経営改革宣言」
~最高のサービスを患者さんに届ける最高の病院を目指して~
第1の実践
共同体組織から脱却する
~ステークホルダーに着目する~
第2の実践
機能体組織の成功事例を築く
~岐阜県の救急医療体制を確立~
第3の実践
機能体組織への転換を図る
~大学病院経営にメスを入れる~
第4の実践
経営の要諦に奇策なし
~入るを量りて出ずるを制す~
第5の実践
ボトルネックの解消に努める
~トヨタ「カイゼン」に倣う~
第6の実践
ESなくしてCSなし①
~従業員満足に重きを置く~
第7の実践
ESなくしてCSなし②
~患者さんの幸福度アップにつなげる~
第8の実践
リーダーに必要な資質を知る
【記事】
国立大学病院でもここまでやれた!
レジェンドの語るV字回復のアクションプラン
―小倉真治 岐阜大学医学部附属病院前病院長による7つの戦略ー
本書は、国立大学病院の病院長という立場で,患者さんにとってよりよい医療を提供するという目標に向けて病院全体がどのようにして全体最適化を図っていったか,という過程を病院長の任期が終わって半年ほどかけて何度も講演で話したことをフィードバックしながら作り上げました。いろいろな障害がありましたが,「諦めないこと」「正しい目標を立てておくこと」ができれば助けてくれる人が増えてくることを述べています。
私のものの考え方は一般の医療者のなかでは変わっているかもしれません。ただ,救急医学というフィールドでは当たり前の考え方であり,それを実践したのが本書です。頭ではわかっているけれど,という人はぜひ本書を手にとって実践してみてください。今日から世界が変わります。