【目次】
1 そもそも…認知機能とは―認知機能の理解と整理―
2 どのように衰えるのか―加齢に伴う認知機能の変化―
3 軽度の認知機能低下を評価する―認知機能評価のあれこれ―
4 MCI(軽度認知障害)とは―概念と定義―
5 認知機能評価指標の使い分け―認知症患者の認知機能評価に適した指標―
6 コグニティブ・フレイルとは―新たな概念―
7 どこをみる? MRI画像―おさえておきたいMRI画像のみかた―
8 MRI画像だけではない―補助画像診断のあれこれ―
9 身体機能は何の指標で評価する?―推奨される身体機能評価―
10 社会的な側面も重要―社会的要素の評価と介入―
11 どうすれば認知機能低下を予防できる?―発症予防のための介入戦略―
12 認知症を進行させないために―進行予防のための介入戦略―
13 認知機能の異変にどう気づく?―「何か変?」に対応するポイント―
14 自助努力を促す―日常で認知機能低下予防のために心掛けるポイント―
15 運転は続けるべき?やめるべき?―運転技能の評価と対策―
16 何をどのように伝えるか?―現場における家族への対応―
17 さまざまな技術を活用する―認知機能を支援する機器や福祉用具―
【記事】
世界で例を見ない超超高齢社会に突入した日本の高齢者における認知機能の障害や衰えは,最も重要な社会問題の一つである.その高齢者の認知機能を捉えるための基本となる考え方や知識のほか,臨床応用を見据えた対策を様々な立場から解説している.高齢者を対象とする機会の多い臨床において,誰しもが遭遇する可能性がある事象を例に挙げ,認知機能の諸問題への対応策・解決策として,リハビリテーションの道筋の基盤になる書である.