「ポリヴェーガル理論」を読む からだ・こころ・社会
【目次】
0.はじめに
1.理論の誕生まで
2.「ポリヴェーガル」の発見
3.脳神経・副交感神経と迷走神経
4.鰓弓神経と「腹側迷走神経複合体」
5.自律神経系の3段階論
6.ニューロセプション
7.「背側迷走神経複合体」の社会化:「恐怖なき不動化」~オキシトシン・マジック
8.「あそび」の社会性~腹側迷走神経複合体と交感神経系のブレンド
9.「拡大ポリヴェーガル理論」へ
10.「ポリヴェーガル理論」の射程(1)~意識/無意識問題
11.「ポリヴェーガル理論」の射程(2)~トップダウン/ボトムアップ問題
12.「ポリヴェーガル理論」の射程(3)~皮質ブラックボックス問題
13.小結 ~「社会神経系」と「社会脳」
【記事】
「ストレスの時代」から「トラウマの時代」へ。いま世界的に話題のポリヴェーガル理論を、深く広い視野から、わかりやすく面白く読み解いた、本邦初の本格的な解説書!! 自律神経の進化史から掘り起こされた2種類の迷走神経(副交感神経)、そこから展開される3段階の自律神経システム論が、心身の相関にとどまらず、からだ・こころ・社会のダイナミックな連関を呈示し、新たな臨床的アプローチへの途を切り拓く。トラウマと解離、うつや不安障害、各種の心身疾患、発達障害等に向き合う当事者にも、精神医療・心理療法・ボディワークの臨床家にも、神経科学(脳科学)・心理学・社会学の研究者にも、要注目のこの理論の射程を見定める著者渾身の力作!