【目次】
1.まえがき
2.「美」とは,何であろうか?
3.美の探求と美の形態
4.美の意識と認識
5.社会美学
6.顔と顔学
7.顔の表情
8.顔の認識,印象,記憶
9.顔の情報とコミュニケーション
10.美術解剖学と顔パーツの役目
他24
【記事】
●新しい医療の一つのあり方として,顔美学を基礎とした審美歯科ならびに形成外科への提案を行っています.
●顔の各部位のもつ意味論,顔の全体的な美認識にも触れながら,顔の表情,魅力といった動的な美,美の経年変化等についてもわかりやすく解説.
「顔」には一人ひとりの個人的な歴史もあり,情報を発信し得る特異性がある.
一方,歴史の長い哲学,文学,芸術,音楽の対象である「美」には,鑑賞する美と,創造する人工美がある.「美」には,この人工美以外に,自然美と最近加わった社会美がある.
本書で取り扱う「美」は,人の顔に関するので,人工美と社会美のいずれか,あるいは双方を意味する.(『まえがき』より抜粋)