【記事】
怒りを爆発させ、「ふざけんな!」「殺すぞ!」と暴言を吐く子どもたち。この“キレる”子どもたちの支援者は、時に冷静さを失い、傷つけられ、無力感にさいなまれる。キレる子どものこころの叫びを真に受け止め,支えるにはどうしたらよいのか。著者は、物や他者、あるいは自分自身を執拗に攻撃する子どもたちに向き合い続けてきた児童精神科医である。 豊富な診療経験と20年を超える発達障害の二次障害、特に反抗挑発症や素行症の研究から,キレる子どもの治療・支援をめぐる見解と対応指針を導き出した。興奮状態の子どもへの介入方法から支援者の燃え尽きを防ぐためのセルフケアまで、具体的な支援方法を紹介する。支援者の悩みや疑問に答えるQ&Aを併載し、キレる子どものためのSSTプログラム、ペアレントトレーニングなど付録資料も充実。教育機関や福祉施設ですぐに役立つ実践的内容。