【記事】
胸痛という主訴には,心筋梗塞や大動脈解離など緊急性の高い疾患をイメージすることが多いと思われるが,実際には呼吸器疾患や消化管疾患,あるいは皮膚疾患や整形外科的な疾患など,さまざまな疾患が胸痛を引き起こし,その緊急度や頻度もさまざまである.本書では,胸痛診療の基本から,知っておくべきメジャー/マイナーな鑑別疾患,病歴からのアプローチ,身体所見からのアプローチ,検査の組み立てと評価,ケーススタディと,胸痛の診断に至る考え方や知識をすみずみまで解説した.胸痛が苦手な人でも,あわてずに正確な診断をつけられるようになるための一冊.