思春期のこころと身体Q&A② いじめ 10歳からの「法の人」への旅立ち
【目次】
序 章 「法の人」とは
第1章 「いじめ」とは──「いたずら」や「ふざけ」との違い
第2章 10歳からの旅立ち──「法の人」となる
第3章 「先生の力」とは何か──「法の人」を育てる
第4章 「葬式ごっこ」──中野富士見中いじめ自殺事件を考える
第5章 「NEXT」──「佐世保小六女児同級生殺害事件」を考える
第6章 いじめへの対策──「二分の一成人式パスポート」
第7章 10歳からの「法」──「少年法」との関わりについて
第8章 学校と警察との関係はどう考えるのか──「連携」の本当の意味
第9章 いじめと少年法と警察と──「子どもの権利条約」
第10章 「いじめ論」──本を読む、深くふかく読む
終 章 思想としてのいじめ
【記事】
本書では、10歳から「法の人」になるための「クラス運営」を提示し、それがなされずに起こった悲惨な二つの“事件”を検証する。子どもたちは10歳を過ぎると、自分たちで「グループ」を作り「グループの掟」を作る。教師の「見えないところ」で「違反者」を見付け、「裁く」ことを始める。「私設の裁き」である。こういう事態を招かないために、教師が、教室を「公の場」として成立させるためには何をするべきかを提案してゆく