【記事】
待機児童問題の深刻化,保育士の業務過多による保育の質低下が問題視され,子どもを預ける保護者の不安もあり,保育園における看護師のニーズが高まっている.「保育所保育指針」を改定するなど,国も制度変化を推し進めている.保育園で働く保健師・看護師の役割は広く「園児の健康を守る」ことであり,中でも,園児のケガ・体調不良時に初期対応し,園医・保育園職員と連携して,保護者に連絡をし,適切に園児の状況を説明し,場合によっては医療機関を受診させる,という業務は非常に重要である.本書は発熱などの諸症状やアレルギーなどで具合の悪い子,あるいはケガをした子を見つけたときに,まず保護者への連絡や医療機関への受診などをどのように判断して,実際にどのように対応するか?また,どのように予防すればよいか?,ということが一冊で視覚的につかめる実践書.保育園保健師・看護師を中心に,保育士にもお薦めの一冊.