【目次】
■執刀医の心得
■鎖骨骨折に対する観血的整復固定術(ORIF)
■上腕骨近位端骨折に対するプレート固定術
■上腕骨近位端骨折に対する髄内釘固定術
■上腕骨遠位端骨折に対するアナトミカルロッキングプレート固定術
■肘頭骨折に対する観血的整復固定術(ORIF)
■前腕骨骨幹部骨折に対するプレート固定術
■橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート固定術
■舟状骨骨折に対する観血的整復固定術(ORIF)
■手指骨折に対する経皮的鋼線固定術・プレート固定術
■小児肘関節周辺骨折の手術:上腕骨顆上骨折の治療
■ビーチチェアポジションで行う肩関節鏡視下デブリドマン
■肘関節鏡視下手術の実際
■肘部管症候群の手術:尺骨神経単純除圧術と皮下前方移動術
■手根管症候群に対する手根管開放術およびCamitz法による母指対立再建
■ばね指に対する腱鞘切開術
■指屈筋腱断裂に対する吉津1法と早期自動運動療法
■切創に伴う手指伸筋腱断裂に対する腱縫合術
■前腕・手部神経損傷に対する神経縫合と神経移植
■上肢軟部腫瘍の手術
【記事】
基本的な手技を学べる現場に即した手術書として好評を得た『執刀医ためのサージカルテクニック』シリーズの刊行から10年以上が経過し,手術手技・使用器具の進歩により大きく変更されている術式や,新たな術式も取り上げ,今の時代に即した手術内容で新シリーズとして刊行。本書『上肢』では,上肢手術の基本的な手技について,手術の流れとペース配分が理解しやすいように,手術を「起承転結」の4段階に分けて解説している。特に執刀医になりたての整形外科医が経験することが多い疾患について,観血的整復固定術(ORIF),鏡視下手術,骨折の固定術,縫合術など,豊富なイラストでわかりやすく紹介。また,場面ごとに,是非とも継承したいテクニックや思わぬアクシデントを招きそうな注意点,覚えておくべき解剖学的ポイントなど,最前線で活躍する医師が実際に経験して得た知識を「アドバイス」として随所に掲載。執刀医となったその日から即役立つ,手術で実力を出し切るために必携の一冊!