MMT 適切な検査肢位の設定と代償運動の制御
齋藤慶一郎・著
【目次】
第1章 総論
第2章 上肢の筋力テスト
第3章 下肢の筋力テスト
第4章 体幹筋のテスト
第5章 頸筋のテスト
第2章 上肢の筋力テスト
第3章 下肢の筋力テスト
第4章 体幹筋のテスト
第5章 頸筋のテスト
【記事】
本書は,徒手筋力検査(MMT:manual muscle testing)について解説した理学療法士・作業療法士養成校の学生,若手の理学療法士・作業療法士向けの書籍である。MMTは,筋力低下を伴う運動機能障害(脳卒中片麻痺,骨折など)において必須の評価項目である。MMTには,患者の関節運動に徒手で抵抗を加えて力発揮の状態を検査する評価項目があり,適切な「検査肢位の設定」と「徒手抵抗法」により,正確な検査が可能になる。しかしMMTは,検査者の筋力の違いにより評価結果が異なるといったことが問題となっている。原則的な検査方法についての解説はもちろん,学習者自身が「適切な検査肢位」「確実で安定的な徒手抵抗方法」について考察できるような内容となっている。さらに,MMTに必要な触診,臨床での応用方法や,代償運動についても解説している。800点を超えるイラスト・写真とともにMMTについて詳説した1冊である。