創元アーカイブス 心理療法の光と影 援助専門家の《力》
A・グッゲンビュール=クレイグ・著・樋口和彦・訳・安溪真一・訳
【目次】
はじめに「悪より救い出したまえ?」
ソーシャル・ワークと審問
精神療法家――いんちき医者、偽りの預言者
分析家と被分析者(アナリザント)の最初の出会い
治療関係はファンタジーである
分析家と被分析者の分析以外の生活
性と分析
同性愛に対する有害な不安
おもねり へつらうものとしての分析家
意味を追求することの濫用
力をもった医者と子供のような患者
「治療者―患者」元型と力
元型の分裂
分裂した元型を力によって結び合わせること
医者、精神療法家、ソーシャル・ワーカー、教師
影、破壊性、そして 悪――人は人にとって狼である――
分析は失敗するものと運命づけられているのであろうか
分析は助けにはならない
エロス
個性化
孤立無援の精神療法家
再びエロスについて
訳者あとがき
【記事】
援助専門家のための必読文献、待望の復刊
《援助専門家のための必読文献、待望の復刊》
なぜ人は、人を助けようとするのか。なぜ、善意の援助が人を傷つける結果を招くのか。ユング心理学の立場から、援助する人とされる人の間に起こるダイナミックス(力の関係)を解明し、援助専門家の内に潜む〈影〉や〈悪〉の問題に鋭い光をあてる。医師、ケースワーカー、カウンセラー、看護師、教師、牧師など、あらゆる援助専門家の必携の書。